神の子どもたちはみな踊る
好きなエライザは池田の皆さん、おはようございます。彼女が飼っているトリさんの動画はかわゆすぎて致死ですね。でも、彼女はきっと片付けが苦手なので部屋はトリさん臭い。
夏ほど匂いの豊かな季節はない。夏ほど追憶に溢れた季節もまた他にない。匂いは沈殿した過去を掻き混ぜて記憶を巻き上げる。外道を歩くだけで思い出に押し潰されそうになる日もある。足取りは軌道を外れて、何気無い散歩はあてどない彷徨へと変わっていく。
昨年の夏は友人とドライブをした。フラワーカンパニーズの「深夜高速」を流しながら、海へ向かう真夜中の道を走るのが好きだった。彼は村上春樹の「蜂蜜パイ」という短編について語る。主人公は小説家として狭い部屋で物静かに物語を描き続け、36歳で学生時代から友人関係だった小夜子と結婚する。村上春樹にしては珍しい、ハッピーエンドの物語。
不可解な幻想の季節、誰しもが淡い夢物語を心の隅に描く、夏。