アイドルに転職したい

エンジニア/第二新卒転職、フリーランス、独立、株、為替などに関するのんびり雑記ブログ

新卒社員はインターネットで息をしてないし、転職活動はシャカイで息ができないし

もう少しで、私自身が退職を迎える5月末になります。新卒くんは就職活動、真っ只中、弊社にもリクルートスーツに身を包んだ瑞々しい方たちが面接にいらっしゃいます。私が就活生だった頃、大手企業の幾つかに内定をいただき、結局は今の会社へ飛び込みました。

 

 

因みに、筆者が毎年楽しみにしている公益財団法人による新入社員タイプ調査ですが、2017年度については、「キャラクター捕獲型」

キャラクター(就職先)は数多くあり、比較的容易に捕獲(内定)出来たようだ。一方で、レアキャラ(優良企業)を捕まえるのはやはり難しい。すばやく(採用活動の前倒し)捕獲するためにはネット・SNS を駆使して情報収集し、スマホを片手に東奔西走しなければならない。必死になりすぎてうっかり危険地帯(ブラック企業)に入らぬように注意が必要だ。はじめは熱中して取り組むが、飽きやすい傾向も(早期離職)。モチベーションを維持するためにも新しいイベントを準備して、飽きさせぬような注意が必要(やりがい、目標の提供)。

という講評がありました。

 

何だかポケモン感が溢れるネーミングでワクワクしますが、個人的には2015年の「消せるボールペン」の講評の方が好きです。

 

さて、友人に証券大手社員がいるのですが、彼は新卒入社1ヶ月で辞めることを決意しました。彼は「残業に次ぐ残業、いわゆる過酷な社畜生活を余儀なくされた結果、過労死の危険を感じて職場逃亡する先輩社員」を目の当たりにしてしまったようです。なむなむ。。。

 

誰だって、自分と合わない企業には入りたくないと思っています。就職活動では、「是非、ここで働きたい」という企業を中心に面接へ。卒業年度が変わる頃まで内定が出ずに、選択の余地がなくなってしまう場合があるにせよ、入社してから「この会社から早く逃げたい、、、」と悩み苦しむ日々を送りたくない、と誰しもが考えています。

 

しかし、現実はうまくできません。進退が決まれば人生がより好転していくと思っていたけど、杳として掴めない将来の不確実性がよりはっきりと輪郭をもつ。さらに言えば、上記のような最悪の事態に陥ってしまう方もいるでしょう。

 

「新卒社員は3年以内に3割が辞める」公共財団法人の2015年度卒の新卒社員における意識調査によると、「今の会社に一生勤めようと思っている」と回答した社員は、春から秋に掛けて54.7%から30.7%に下落しており、24%の社員が入社後の半年間でギャップを感じていることが分かります。

 

公益財団法人日本生産性本部 - 2015年度 新入社員 秋の意識調査

 

この結果が指し示しているように、誰しもが、新社会人として育ててくれた会社から離れる可能性を孕んでいるのです。

 

一方、「就職活動を見据えた大学生活を送り、自己分析と会社分析に注力していれば失敗は避けることができたはずだ」という自己責任論を振りかざす人がいらっしゃいます。しかし、現実に起きている問題の根底に存在するのは、就活生の準備が行き届いていないというよりも、就職活動そのものに投機性が内在していることです。皆さんも、日本の雇用システムには大きな欠陥があることに問題意識を持たれている方は多いのではないでしょうか。

 

第二新卒の転職サイトに関して、また改めて紹介できればと思いますが、例えば20代専門の マイナビジョブ20's 薬剤師転職 マイナビクリエイティブ 看護師転職営業転職IT・WEB転職 など豊富に揃っています。

 

2015年12月のリクナビNEXTのデータでは、会員591万人のうち24歳以下は30万人(5%)、29歳以下は130万人(22%)いることが読み取れ、若年層の転職市場が非常に盛り上がっていることが分ります。

 

皆さんも上記サイトに「今より良い待遇の企業はあるだろうか」「スキルアップができる企業はあるだろうか」と、将来を早めに見据えて会員登録している方が多くいると思います。

 

しかし、最初の就労先が合わなかったという理由で離職した人材に対してのセーフティーネットは全くない。世間的には「ネガティブな理由の退職者」というレッテルを貼られてしまい、第二新卒としての転職活動が全然スムーズに進まない仕組みになっています。今の日本に必要なことは、3年3割の離職者を減らすことに躍起することではなく、新卒社員が会社にしがみ付かなければならない現在の構造を見直しすることではないでしょうか。

 

私自身も社会人2年目の社歴1年で退職のため、微妙な立ち位置でこのブログを書きましたが、それでも「誰しもが口角を上げて幸せな人生を送ることができる、何度でもやり直しができる」日本社会になるべきだと考えています。

僕らの時代のライフデザイン 自分でつくる自由でしなやかな働き方・暮らし方

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